農薬・化学肥料・添加物に頼らずに‘食’を創り出す、この20年間に出会った生産者の探訪記。食を探究する生産者や料理人や主婦の方に有機農業の情報も含め、生真面目に丹精込めて作られた食の技、思い、人、その背景を伝えていきたい。紹介する生産者は僕が心から応援したい一緒にあんぜんな食の世界を作ってきた仲間たちです。


〜福島県相馬市〜 フードネット(有)(2005.3.訪問)
各地の共同購入会に
全国の有機農法で栽培された野菜を紹介

新谷さん


3月下旬、静岡を車でスタートし東京で提携米の会議に出席していた、珍道中仲間・草の根ネットワークの(旧奈良よつば会)清水さんと落ち合い、常磐道を北上した。


山間部の林に陽光が射し込み、残雪も溶けはじめ、木々の根元には春の土が覗いていた。自然がいっぱいだ。


訪問先は、福島県相馬市・フードネット(有)の新谷さん。
彼は生協の立ち上げや理事などを歴任した後独立。
パートナーは新妻香織さん(フー太郎の森基金の代表理事)

ツリーハウスの新谷さん
ある日、故藤本敏夫さんが福島民報の知人から、素晴らしい女性市民運動家がいるが誰を紹介しても尻込みして話が進まない、藤本さんの周りならば人物がいるだろうと連絡があったのだと言う。[木原ちゃん誰か推薦できる人物はいないか?]相談して推薦したのが超生真面目人間の新谷さん。

フードネット(有)
各地の共同購入会に全国の有機農法で栽培された野菜を紹介・流通しています。
〒976-0022
福島県相馬市尾浜字南ノ入241-3
TEL 0244−64−2034
FAX 0244−64−2035
Email:ZXA00515@nifty.ne.jp
新妻さんは相馬市で「フー太郎の森基金」とは別の新しい動きを起こした。

「はぜっ子クラブ」。地域の主婦や会社員ら10人とともに旗揚げしたグループ。市内の景勝地松川浦の美しい自然を、21世紀の子供たちへ引き継ごうと呼び掛けて活動を始めた。(河北新報より)
相馬の海岸段丘の上に建つ「はぜっ子クラブ」のツリーハウスから望む太平洋。

森におかえり
新妻香織さんの活動に関しては下記のHPまたはインターネットで「フー太郎の森」を検索してご覧下さい。
特定非営利活動法人 フー太郎の森基金
事務局/〒976-0022
福島県相馬市尾浜字南ノ入241-3
TEL/FAX:0244-38-7820
Email:futaro@soma.or.jp 
URL:http://www.soma.or.jp/~futaro/
著:新妻香織 絵:葉 祥明
発行:自由国民社
定価:本体1,524円+税

舞台は内戦によって森林を破壊されたエチオピア。
日本人女性「フミ」は、生まれて間もないフクロウのヒナを保護する。「フー太郎」と名付けられたそのフクロウを森へ帰してやるため、彼女は旅に出る決心をする。しかし、ここは極端に樹木の少ない荒れ果てた大陸だ。
かくして、「フミ」と「フー太郎」の「森を探す物語」が始まる。
旅の前半、「フミ」は、彼女のもとから逃げ出そうとしたり、ところかまわずフンをする「フー太郎」に手を焼き、時にはイライラを抑えきれなくなり、時には泣きべそをかく。それでも彼女はフクロウの生態を少しずつ学習し、「フー太郎」も徐々に「フミ」の気持ちを理解するようになる。そんな交流の中で、保護するものとされるものが、お互いに何かをつかみながら成長する、まるで親子のような関係が生まれる。
これは著者の体験をもとにしたドキュメンタリー。物語は「フー太郎」の視点からつづられる。
がむしゃらとも思えるがんばりを発揮し、自分のふがいなさや、数々の障害と果敢に戦う「フミ」の姿は、読む者に新鮮な感動を与えてくれる。
また、巻末にはエチオピアの森林破壊についての詳細な解説が付けられている。著者が実際に目にした現地の状況は、予想以上に深刻だ。
現在、著者はエチオピアの自然保護活動団体の代表として、「フー太郎の森基金」などの運動を行っている。
現代教育新聞社書評より

ここ相馬は「野馬追い」や民謡「相馬盆唄」「新相馬節」などで知られ、福島県北部太平洋側に位置し、日本百景の一つでもあり、珍しい潟湖がある。
白砂青松と葦原で形成される松川浦は貴重な動植物が生息する宝庫で、
湾内は青海苔の養殖やアサリ漁が盛んです。
この日は潮干狩がオープンされていました。

農業生産法人「すずしろ」代表は泉田昭さん
翌事務所で話をした後は取り組んでいる醗酵液肥を主体とした有機栽培の方法を見せてもらいに畑に出ました。

酵母醗酵により有機醗酵液肥を作っていました。香りのよい醗酵臭とほのかなアルコール臭がします。良い醗酵状態です。

写真を撮っているのは同行の清水さん

有機醗酵液肥はこのタンクに入れポンプで散布します。すべて自作です。
ビニールハウス内の大根。味噌汁とおでんの具、シラスおろしで食べましたました。
ここで、大根踊りのポーズ。
気さくで明るい泉田さん。

アスパラが芽を出してきた。

肉巻きと湯がいてマヨネーズで食べました。

ウドも出荷期を迎えている。


籾殻を約50cm堀起し一本一本収穫します。

太くて柔らかく香りの高いウドでした。天ぷらと酢味噌和えとキンピラに。

小カブ、きめこまやかな肌と肉質の食感は柔らかくつまったものでした。

私は菊花カブと味噌汁の具と漬物にして食べました。(ぬかみその床は栃木県馬頭町の春駒味噌さんの床)その他、京人参系の人参がうまかった。

事務所の前に広がっていた芽吹きの麦畑。後日、泉田氏からハガキを頂いた。
そこには「・・・本物の農産物の栽培、生産に日夜を問わず努力中ですが、皆さんの期待に応えるまでにはもう少し時間が必要とは思います、現状最善の方法で確り組むしかありません・・・」と記してあった。
こうした努力を農家の中の何%が実行しているのだろうか、農薬化学肥料を使う農業で生産される農産物は見た目の美しさ、窒素過多の美味しさ、糖度、反収量の多さや歩留まり高を追求する努力でしかない。人の命を健全に育み、自然も保全する、安全な農業が大切なのですと言いたい。

すずしろ農場の野菜はアスパラと人参の放牧豚巻チーズコロッケ・人参の漬物・サラダや炒め物の具材、ウドの酢味噌合え・ウドキンピラ、大根オロシ・味噌汁の具・おでん、菊花かぶ・ぬか漬・味噌汁となりました。