農薬・化学肥料・添加物に頼らずに‘食’を創り出す、この20年間に出会った生産者の探訪記。食を探究する生産者や料理人や主婦の方に有機農業の情報も含め、生真面目に丹精込めて作られた食の技、思い、人、その背景を伝えていきたい。紹介する生産者は僕が心から応援したい一緒にあんぜんな食の世界を作ってきた仲間たちです。


〜静岡県富士市伝法〜 長谷川農産(2003.12.訪問)
マッシュルームのきわめポットベラ
安心できるノンケミカル・有機コンポスト栽培
長谷川さん


知りすぎている長谷川さん!
東名富士インターから南に5分、後背真近に富士を望む所に長谷川さんのマッシュルーム栽培施設はある。

ウン〜改めて彼の紹介記を書くとなるとこそばゆい。この暮れは行ったり来たりで、その間に栽培風景などを撮りだめてはいたのだが、知り過ぎているからと言う事もある。ローマンホリデイ、内浦の川合さんなどもそうだ。有機JAS認証茶の佐野さん達も駿河天狗生産者HPとなるまではどう扱おうかと悩んできた。長谷川さんのマッシュルームのイラストなどはサクランボやアジといっしょに出来ていて訪問予告まで掲載してあったのにである。しかも悪いことにポットベラが「どっちの料理ショー」特選素材に出品され対応に追われている様子もあったので躊躇もしていた。
そこで今回は一計を案じた。長谷川農産のHPから文章を借りる。これだ!
以下、括弧内は長谷川さんの文です。




英語ではマッシュルーム、フランス語ではシャンピニオン
『英語でマッシュルーム、フランス語ではシャンピニオン、日本名は原茸(はらたけ)又は作茸(ツクリタケ)、西洋松茸とも呼ばれ、 欧米ではきのこというとこのマッシュルームを指しきのこの代名詞となっています。日本では明治初年にはじめて栽培され、大正時代になって本格的な栽培が始まりました。 しかし生のものが出回るようになったのは導入後100年以上経過してからとのこと。

生でも食べられるのが特徴!豊富な栄養素!
マッシュルームというと手のこんだ西洋料理を思い浮かべられるかも知れませんが、手をかけずともバター炒めや生の物をスライスしてサラダに使うなど美味しく食べられます。 この生で食べられるのもマッシュルームの特徴の一つで、ほのかなきのこの香りと甘み、うまみが広がり、 その弾力も歯に心地よくたんぱく質、ビタミンB1、B2に富み、低カロリーの健康食品で、各種アミノ酸、特にグルタミン酸を多く含むため味がよく、 タンパク質はシイタケの約2.5倍。細胞の再生を促進する作用などがあることから、 健康な皮膚・髪や爪をつくり口内炎や角膜炎を予防し、動脈硬化などの成人病の予防にも有効であるといわれています。

口臭、便臭の抑制、便秘解消、体臭も消える!!!
それから最近注目されている消臭効果抽出エキスを食べることで、口臭だけでなく、便臭の抑制にも効果があり、 摂り続けることで腸内の環境を整え便秘を解消するほか、体臭まで消すということがわかり、様々な商品に製品化されています。』 品種は白色種、クリーム種、ブラウン種とあり、白色が主に栽培されています。原種はブラウン種で味も濃厚、クリーム種はもっぱら缶詰などに加工されております。

安心して生でどうぞ!本場オランダの技術!
無農薬・無漂白。だから安心してそのまま生で召し上がれます。
富士の裾野に立つマッシュルームファーム。長谷川農産のマッシュルームはここで育ちます。
マッシュルーム栽培の先進国といわれるオランダから最新栽培技術と設備を導入し独自のノウハウやコンピュータ管理で施設内を常に最適な環境に整え、農薬を使うことなく生産しておりますので安心してお召し上がりいただけます。
また、漂白剤は一切使用していませんのでマッシュルーム独特の歯ごたえやほのかな香りと甘みが存分にお楽しみいただけるのです。本場のマッシュルームの味わいをたくさんの方々に伝えたい。そんな願いを込めて私たちは安全で質が高く、おいしいマッシュルームづくりに取り組んでいます。



以上と言うことです。

こうなると僕の立つ瀬が無いので栽培の詳しい情報をお伝えすることにします。
施設は六つの部屋に分かれ、各部屋ごと無菌状態に熱殺菌されます。幅2m長さ20m位の二列六段の培地棚があり温度と湿度が調整された陽圧クリーンルームになっています。

麦藁のコンポストを熱殺菌し麦粒にマッシュルームの菌を付着させ播きます。

菌糸がコンポストに回り始めた頃、上にブラックピートを掛けて置きます。

小さいマッシュルームの胞子がビッシリと頭を覗かせ始めました。

マッシュルームが育ちました。200個に1個程度の割合で大きなポットベラが育ちます

収穫です。あの小さなマッシュルームを育てるのにこれだけ厚いコンポストの層が必要なんですね。

周囲のマッシュルームを収穫し、しばらくポットベラだけを育てます。

長谷川光史さんと収穫直後のホワイトマッシュルーム。この後予冷室で品温を下げ箱詰め出荷します。長谷川さんのマッシュは他に比べ本人と違い足の長い(軸)のが特徴です。
この後彼が実験して見せてくれたのですが、マッシュルームにサッーと水をかけ縦にカットした面を見ると周辺部には水を含んだ層が出来ていました。マッシュはとても吸水しやすいためこの性質を利用して、収穫・包装時に当たった所が褐変するので殺菌漂白剤をかけて出荷する商品が多いとの事でした。後で某食品スーパーを覗くと表面がツルッとしたマッシュルームが並んでいました。
ポット・ベラ(イタリア語で大きい傘・美しいの意味)傘の直径は8cm〜10cm、味はきわめて濃厚でサクッとした歯ごたえと食感があります。このときなにげに二つ入りでなく三つ入りの写真をとってしまいました。当然二つ入りのポットベラはもっと大きいのです。

私のお薦めはブラウンです。

11月23日。
富士宮市の有機栽培農家たちによるイベント『感謝祭』の会場で娘さんと出店参加の長谷川さん。




長谷川農産のマッシュルームとポットベラ(ジャンボマッシュ)